もう幼ければなんでもいい

ゆうしゃキューブ 設定・物語考察

スマートフォンでプレイできるゲーム、「ゆうしゃキューブ」に関する設定や物語の考察。

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◆ゆうしゃキューブとは?◆

たま電企という方が作った、個人製作のゲームです。
課金要素も一切なし。

ジャンルは「すごろく+RPG」。
マップに散りばめられたスキルやアイテムを入手し、
スキルを付け替えたりアイテムを買い換えたりしながらマップを攻略していくゲームです。

サイコロの目によって探索の仕方が左右されるので、
思い通りにいかないことも多々ありますが、
プレイヤー側のやり方次第で運要素をかなり減らすこともできます。
そういう意味ではパズル的な要素もあると言えるかもしれません。

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とてもよくできている作品なので、ぜひダウンロードしてみてください。

Google Play Storeへのリンク



続きに、物語の紹介とその考察。

重大なネタバレが含まれていますので、プレイを予定されている方は絶対に続きを読まないでください。

 
 

 ◆ゆうしゃキューブの物語◆
ゲームを起動すると、まず始めに「ゆうしゃキューブ」と描かれたタイトル画面が出る。

ゆうしゃキューブを開始すると、テキストも何もなく淡々と冒険が進む。
最後に行くまで特に演出などもなく、ストーリーは分からない。
というより、ストーリー自体が特に用意されていない、という雰囲気である。

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主人公パーティは、青い鎧を身に纏った勇者らしき男性(たぶん)と、
ぶかぶかそうなローブを着た女の子(願望)の二人。
タイトル画面のサイコロの三つの面に書かれているのはこの二人と、パンである。

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便宜上、この記事では男性を「主人公」、
女の子を「仲間ちゃん」と呼ぶことにする。

主人公の初期スキルは、「通常攻撃」、「かばう」、「はぎとる」

「はぎとる」は瀕死の敵に用いることで、トドメをさしつつアイテムを奪う技。
主人公が最初から「盗み技」を覚えているゲームは珍しく、
盗みを「剥ぎ取る」と表現しているのもまた珍しい。

かばう」は仲間ちゃんへの攻撃をかばって、主人公がダメージを受けるようにするスキルだ。

仲間ちゃんは「けんしんヒール」を使って、主人公のサポートをしてくれる。




冒険するマップは、主に4つのエリアに分けられている。
最初に挑戦することになるのが、盗賊の巣窟であるバンディットエリア。
バンディットエリアをクリアすると、ルートが3つに分岐し、
水の魔物らしきものたちがいる水エリア、
火の魔物らしきものたちがいる火エリア、
大地の魔物らしきものたちがいる大地エリアのそれぞれを、好きな順番で好きなように攻略できる。

魔物とは言っても、その姿は人そのものである
まあ、頭から角や葉っぱが生えていたり、下半身が人魚だったりはするけど、その程度。
このことを強調するために、これ以降、魔物たちのことを「魔物ちゃん」と呼ぶ。

先述した盗みスキル「はぎとる」だが、これは純粋な人間であるバンディットに用いると相手の衣類を入手するだけだが、
魔物ちゃんたちに用いると「魔物ちゃんたちの体の一部(目や角など)」を奪う。
これらは衣類に比べて非常に高額で売却することができ、ゲームをクリアするのには必須な行為となる。

魔物ちゃんの体を売り払って手に入れたお金の使い道は、主に武器の購入。
武器屋には常に4種類の武器が置いてある。
2種類が短い双剣で、もう2種類が普通の長剣。
ゲームを進めることで武器自体は新商品になっていくが、この組み合わせは変わらない。
ところが、なぜか長剣の性能が値段に対して狂ったように悪い。
値段は双剣以上なのに、攻撃力や防御力はほとんどあがらないのだ

この謎の真相は後で述べるが、バグか何かかと思ったプレイヤーもきっと多いだろう。

さて、バンディットエリア、炎エリア、水エリア、大地エリア、
それぞれのエリアにはボス戦闘がいくつかあるものの、会話などは一切ない。

炎、水、大地エリアを攻略すると、それぞれの色に対応した「オタカラステージ」というマップが登場する。
ここでは登場する敵がとても弱く、クリアは極めて容易。
さらに、ここで発生する戦闘はどの属性のステージでも、
「味方のダメージを肩代わりする「かばう」しかしない大人系の魔物ちゃん」と、
「ぽかぽかというスキルで攻撃し続ける(0ダメージ)、子供系の魔物ちゃん」
の二人がセットになったものしかない。
敗北する要素がない。
しかもこの2匹から「剥ぎ取れる」アイテムは、凄まじい値段で売却することができる。
まさしくオタカラステージである。

すべてを突破すると、ラスボスらしき人物がいるマップに行けるようになる。
ラスボスの直前には「かばうLV3」を習得できるポイントがある

そして始まるラスボス戦。

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主人公と仲間ちゃんの前に現れた人物は、肌の色が人間のものではない。
魔術用の杖のようなものを持っていることからも、やはり魔王とでも言うべき存在のようだ。

そしてその傍らに女性が倒れており、ここにきて初めて会話が発生する

女性「助けてくださいまし!勇者様!」
魔王(仮)「ヒメよ…こやつはゆうしゃなぞではない…」

魔王(仮)「ただのドブネズミじゃ!




魔王(仮)をギリギリまで追い詰めると、滅びの魔法の詠唱を始める。

魔法の威力は凄まじく、詠唱が終わればその瞬間にゲームオーバー。

滅びの魔法を防ぐ手段…というより、ゲームオーバーにならないようにするには、あるコマンドを用いるしかない。
かばう」だ。

このタイミングで「かばう」を用いると、このような選択肢が表示される。

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どれを選ぶかによって、ED、そしてその後の分岐が決定する。

■ヒメを選択した場合

滅びの魔法の発動はとめられない。
画面が黒く塗りつぶされる。

その後、場面が切り替わり、場違いに明るいBGMと共に、人間の兵士が魔物ちゃんたちを虐殺していると思しき描写が入る
(文章はなく、ドット絵でのみ)。
最後に、主人公のおかげで無事帰還できたヒメが、王らしき人物とともに画面に映ってEND。
Happy End.


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ところで、ヒメが無事に城まで戻れたということは、
滅びの魔法は魔王(仮)自身をも破壊してしまったのだろうか。
滅びの魔法発動後には、一体何が起きたのか。



■仲間ちゃんを選択した場合

滅びの魔法の発動はとめられない。
画面が黒く塗りつぶされる。

その後、場面が切り替わり、悲しいBGMと共に、
人間の兵士たちが世界の各所をうろついているような描写が入る

文章はないため、なぜうろついているのかは定かではない

一方で、主人公にかばわれたおかげで生存できた仲間ちゃんだが、かばった張本人はこの世から去っていた。

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独り孤独に俯き佇む仲間ちゃん。
白骨化した主人公を対面にして、パン2個を1:3の割合で分け合っている。
死体は持ち帰ってきたのだろうか。
(実際に白骨化しているのではなく、「死体」のデフォルメ的表現という可能性もあるが…)

どちらにせよ、正常な精神状態ではないのは間違いない。
少なくとも仲間ちゃんから見て、主人公の死は心が破壊されるほどの出来事だったらしい。

このEDを見たあと、さいしょキューブというモードが解禁される
タイトル画面の左端をタッチするとプレイできるようになる。

さいしょキューブの内容については、後述。



■主人公(自分)を選択した場合

滅びの魔法の発動はとめられない。
画面が黒く塗りつぶされる。

主人公が主人公をかばう。
どういうことかと思ったら、一人でスタコラサッサと逃げやがってしまう

その後、仲間ちゃんルートと同じように、人間の兵士たちが世界の各所をうろついているような描写が入る。

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そして最後に、兜を脱いだ主人公と、倒れた仲間ちゃん、魔王(仮)の3人が、
仲間ちゃんルートで出てきた仲間ちゃんの隠れ家(?)に集まっている場面が映り、タイトルに戻る。

どうやら滅びの魔法を使っても、魔王(仮)は死なないらしい。
ヒメルートや仲間ちゃんルートで、彼女らが無事に帰れたのは、魔王(仮)が見逃してくれたからだろうか。
それとも、死なないまでも魔王自身も大ダメージを受けて動けなかったのだろうか。

このEDを見たあと、どぶねずキューブというモードが解禁される
タイトル画面の右端をタッチするとプレイできるようになる。

どぶねずキューブの内容については、後述。




 ◆さいしょキューブの物語◆

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仲間ちゃんルートを終えると選べるモード、さいしょキューブ。
と言ってもこのモード、1分くらいで終わる。
というのも、会話シーンしかないからだ。

さいしょキューブを開始すると、草原を背景に、主人公と、具合の悪そうな仲間ちゃんが描写されている。

主人公「やや!どうしました!?おじょうさん! …?」

主人公が仲間ちゃんに近づく。
二人の出会いの物語だろうか?

主人公「へぶらっ!

突然、主人公の背後に男性が突撃してきて、その攻撃を受けて主人公は倒れてしまう。

男性「へっへっへっー!オタカラ オタカラっと」
仲間ちゃん(コクコク)
男性「…!?もしかして コイツは… ウワサの「勇者」って奴じゃねえか?」
仲間ちゃん「カオ…そっくり」
男性「…!いいこと閃いたぜ!」

画面が一度、暗転。

画面が元に戻ると、男性が主人公(仮)と同じ格好になっている。
鎧や兜を奪い取ったらしい。

男性「どうだ?似合うか?」
仲間ちゃん「…」
男性「これで こんなミジメな生活ともオサラバだ!」
仲間ちゃん(コクコク)
男性「パンだって たくさん食べられるぞ!」
仲間ちゃん(コクコク)

その後、草原に残ったものは、白骨化した被害者のみだった。



どうやら冒頭の主人公(仮)は主人公ではなく、
その後に現れた男性こそがゆうしゃキューブの主人公だったようだ


まず、王の命令を受けて魔王討伐を命じられた本物の勇者がいた。
その勇者は盗賊(主人公)の罠にかかり、装備と命を奪われた。

…というのが、ゆうしゃキューブの始まりの物語ということだろう。

ゆうしゃキューブ本編において、主人公が最初から「おいはぎ」スキルを持っていた理由がここで判明する
主人公はもともと、窃盗、殺人、を厭わぬドブネズミだったのだ。

また、武器屋で買える長剣の攻撃力が異様に低いのも納得できる。
主人公は、勇者になりましていただけであって勇者ではない。
そのため、武器の王道たる長剣は使いこなせず、反面、スピードに優れる2本の短剣は上手に使いこなすことができるのだ。
それがゲーム中では、攻撃力の高さ、低さで表されているのだろう。
若干想像も混じっているが、このように解釈しても問題ないと思う。
少なくとも、「この武器屋では常にボロクズの長剣が異様なまでに高い値段で売っている」と考えるよりはしっくりくる。

さらに、仲間ちゃんエンド、逃亡エンドで、世界各所を兵士がうろついている理由もわかる。
主人公と仲間ちゃんは、本物の勇者を殺した大罪人なのだ
王はおそらく、なんらかの手段で主人公と仲間ちゃんが勇者を殺害したことを突き止めたのだろう。
国をあげての犯人の捜索中、ということだ。


短い文章の中に、いくつもの伏線に対する答えがある。




◆どぶねずキューブの物語◆

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逃亡エンドを迎えると選べるようになる、どぶねずキューブ。
逃亡エンドのラストでは、死体となった仲間ちゃんをはさんで、
主人公と魔王(仮)が向かい合っていたのが大きな謎だった。

果たしてどぶねずキューブはその謎が解き明かされる物語なのか。


どぶねずキューブを始めた瞬間、異様な空気が流れる。
カラフルだった街は、灰色に。
そして作品を通して使われ続けていたファミコン風のピコピコ音だったBGMは、その原型もない普通の切ない曲に。

明らかにゆうしゃキューブ本編とは異なる雰囲気であり、何の説明もなく物語は進む。

操作キャラは同じくゆうしゃキューブ本編の主人公だが、服装は盗賊時代のものだ。
スキルは基本的にゆうしゃキューブ本編でも使っていたものだが、ひとつだけ見慣れぬスキルが混ざっている。

「たまかり」 たおしたものの たましいをかりとる おそろしい のろい



ゆうしゃキューブではマップ画面からお店を選択するとアイテムの売買ができるのだが、
どぶねずキューブではお店がすべて閉じており、その扉にはWantedの文字と共に、主人公の顔が描いてある

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どうやら、やはりどぶねずキューブは逃亡エンドの後の物語らしい。
逃亡エンドの描写から分かる通り、すでに主人公は凶悪犯罪者として知れ渡ってしまっているようだ。
また、よく見るとメニュー画面では仲間ちゃんはちゃんとパーティに入っている。
しかし、常時HPが0で、戦闘に入っても姿を見せない。
やはり死んでしまっているようだ。

今回探索することになるマップは、ゆうしゃキューブ本編とは異なり、
街中のいろんなお店の中が探索マップとなっている。
マップの奥まで進むと、今までお世話になったお店の人たちや、城の兵士との戦闘になる。
彼らとの戦闘に勝つと、その魂を奪い取ることができる
先述の、「たまかり」というスキルの力だろう。

しかし、主人公はなぜこんなスキルを持っているのか?
なぜ、魂を集めているのだろうか?
集めた魂をどうするのだろか?


入手した魂のアイテム説明文は、

「ざんねんソウル(アイテム名)」
ニンゲンはたましいと呼び、かみさはリソースとよぶ


またまた意味深だ。



なお、人々との戦闘において「はぎとる」を使用すると、にくというアイテムが手に入る。
アイテムの説明文はいきるためには しかたがない

「はぎとる」というスキル名は、やはり窃盗するという意味ではなく、単純に文字通りの…。




魂を入手すると、メニュー画面に魂のグラフィックが表示される。
それをタッチすると、場面が主人公の隠れ家に映り、魔王(仮)が仲間ちゃんに魂を注入する描写が入る。

いくつものマップを攻略し(=何人もの人々の魂を刈り取り)、
それを魔王(仮)に仲間ちゃんに注入してもらう。

どぶねずキューブは、ただそれだけの物語だ。

すべての魂を集め終え、すべての魂を仲間ちゃんに注入すると、ついに仲間ちゃんが目を覚ます。

いままでずーっと画面の左上に表示されていた、仲間ちゃんとの顔グラフィックと、空っぽのHPバー。
そのHPバーが、わずかに回復した。

主人公は目覚めた仲間ちゃんにパンをあげた。
でも仲間ちゃんは、それを半分に割って、半分を主人公に返した。
仲間ちゃんエンドもあわせて考えると、
きっとこの二人は、ずっとこうして生きてきたのではないかと思う。

HAPPY END、とはいかない。
現に、城の兵士はまだまだ二人の捜索を続けているらしいことが描写される。

このあとどうなるかは、この二人次第だ。




どぶねずキューブをクリアすると、ついにゆうしゃキューブ最大の謎、「さだめブレイド」が解禁される

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「さだめブレイド」は最初のタイトル画面で、画面下をタッチするとさだめブレイドのタイトルが表示される。
さらに、そのさだめブレイドのタイトル画面で画面下をタッチすると、
真っ白の背景に、二つ並んだお墓が表示される
お墓をタッチしても何もおきない。

気になるが、とりあえずプレイヤーにできることは新たに出現したさだめブレイドをスタートするだけだ。

ゲームを開始すると、いきなり城の中から始まる。

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操作キャラは、少なくとも人間ではない誰かである。
ピンクの髪。黒い顔。そして頭から生えた角。

これは一体誰なのか?
一体何をしているのか?


使用できるスキルは、
「たまかり」
「ほろびまほう」

そして道中で、任意で「なにもしない」というスキルを覚えることができる。

城の奥まで進むと、ボスバトルが始まる。

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ドット絵からすると、女勇者、僧侶、重戦士といったメンバーだ。
正統派の勇者パーティ、そんな空気が漂っている。

だから、こいつらはなんなんだ?ここはどこなんだ?
いったい今はどの時系列で、誰が何をしているんだ?


説明は誰もしてくれず、会話文すら一切ない。

「ほろびまほう」を使うと、相手全体に9999ダメージを与えて戦闘が終了して、即タイトル画面に戻る。

何も変化はない。
どうやら、勝利してはいけないようだ

それでは、残る選択肢は「なにもしない」をし続けるのみ。
様子を見ていると、重戦士は「かばう」を、僧侶は「けんしんヒール」を重戦士に使い続けている
一人果敢に攻撃を続ける女勇者だが、ピンクの魔人にダメージはほとんど通らない。
しかし女勇者の「れんさパージ」→「さだめブレイド」という連携攻撃の前に、
大ダメージを受けてついに倒れる。

そしてやはり即タイトル画面に戻って終了。
しかし、この終わり方を迎えた場合にのみ、大きな変化がタイトル画面に訪れる。




さだめブレイドクリア前から見ることができた、お墓が二つ表示された画面。
そのお墓に、今はそれぞれお花が供えられている

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お墓をクリックすると、このような画面が表示される。

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キャラをタッチすることで、そのキャラに関する説明、などが表示される。
あまり説明になっていないものもあるが。

その中で、設定に関してとても重要と思しきものを抜粋しよう。

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バンディットに関する説明だ。
どうやらもともと、バンディットエリアに出てくる盗賊たちは、主人公の仲間だったらしい。
一人抜け駆けして勇者に成り代わろうとしている主人公を許せない様子。



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魔物ちゃんたちに関する情報。
この情報で、世界観のほぼすべての謎が解決される。

ヒメルートのEDで兵士たちが魔物ちゃんたちを虐殺していたのもお金のためで。
魔物ちゃんたちから「はぎとった」素材が高額で売れるのも、ちゃんとした理由があって。
オタカラステージは、子供の魔物ちゃんがいっぱいいる、まさに人間にとってオタカラのような場所で。

このゲームのドス黒い部分が、ここの説明文に集約されているように思える。



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モモモ様に関する説明。
…どうやら、ゆうしゃキューブ本編のラスボスであり、
どぶねずキューブの際に仲間ちゃんの蘇生に協力してくれた彼はモモモ様という名前らしい。

悪い人ではなかったようだが、愚かな人間に我慢が仕切れなかった。
人間の国のヒメをさらったのも、人類に対する抵抗だったのだろう。
しかし、ヒメをさらったという事実、それさえも人類に利用されてしまい、魔王とされてしまった。

モモモ様に関する情報は、もう1ページある。


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魂を使った蘇生の術。
それを編み出したのはモモモ様だそうだ。
どぶねずキューブで使った術で間違いないだろう。

この点に関しては不明な点があるが、後で考察する。



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主人公と、仲間ちゃん、二人のドブネズミに関する情報だ。

こんなゴミクズみたいな世界でも
二人なら生きていける。


どぶねずキューブクリア後に対する台詞だろうか。

犯罪者となって、常に兵士に命を狙われる日々。
それでも、こんなゴミクズみたいな世界でも……と、いうことと考えたい。

綺麗な話で終わらせたいが、ここで最大の謎が生じている。
なぜか、ドブネズミの紹介ページに、「さだめブレイド」の操作キャラであったピンクの魔人がいる。

これは何を意味しているのか?
これも後に考察する。



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ピンクの魔人と同じくらい謎が多い、女勇者パーティに関する説明だ。
説明文もやはり謎が多い。

先ほどまで重戦士と称していたのはディフェンダー、僧侶と称していたのはクレリックという職業だったらしい。
それはどうでもいい。

ちょうどフタリ死んでいたので、神様はお供をフタリ作り出した。
…どういう意味だろうか?

ディフェンダーとクレリックの二人は、「神様」によって作られた存在らしい。
しかし「ちょうどフタリ死んでいた」とは何のことか?

また、わざわざ「かばう」と「ヒール」が得意と書かれているのには何か理由があるのか?

やはりこれも、最後に考察する。





さて、さだめブレイドのピンクの魔人死亡エンドを迎えると生じる変化は、お墓の画面だけではない。
ゆうしゃキューブのタイトル画面の上方向をタッチすると、おかわりキューブというモードのタイトルが表示される
このモードは基本的に、やるべきことはゆうしゃキューブとは変わらない。

変更点は

●仲間ちゃんが頭のローブを脱いでいる

●ボス戦で会話文が表示されるようになる。
 たとえば、バンディットエリアのボスとのバトルでは以下のような会話がある。
「お前だけいい思いしようったって そうはいかねえ」
「みぐるみはいで 勇者さんの隣にでも」
「埋めてやるよ!!」

逆に、モモモ様戦では会話分がなくなっており、ヒメの姿も見えない。

●本編では「かばうLV3」を習得できたポイントで、「ほろびバリア」というスキルが習得できる。
 これはモモモ様のほろびのまほうを無力化できるスキルである。

●モモモ様のHPを0にすると、普通にエンディングに入る。
ヒメエンドや仲間ちゃんエンド、逃亡エンドとは異なり、世界のどこにも兵士の姿は見られない。
しかし最後の最後で、主人公が女勇者と対峙している場面が表示されて、
And...の文字と共にタイトル画面に戻る。

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おかわりキューブのゲームとしての変更点は非常に少ないものの、
このルートがこの世界においてどういう扱いなのか、謎は非常に多い。



以上で、ゆうしゃキューブという作品の物語はすべて紹介し終えた。
一見明るい話かと思いきや、その裏にはあまりにも黒い要素が存在している。
その事実がゲームを進めるにつめて徐々に明らかになる一方で、謎もまた増えていく。

今こそ、本格的な疑問点の列挙をしようと思う。


①主人公はなぜモモモ様の討伐をしようとしていたのか?

勇者の装備を奪い取った主人公。
しかし、モモモ様を倒しにいく必要はあったのだろうか?
いくらなんでも、主人公と本物の勇者と顔や声がまったく同じなわけがない。
国に帰れば、すべてが露見してしまうだろう。
実際に、仲間ちゃんエンドや逃亡エンドでは指名手配されている。
ならばモモモ様を討伐しても、地位も名誉も得られない。
主人公は何を考えていたのだろうか?

魔物ちゃんやモモモ様を倒せば、高額で売れるアイテムが手に入ると思ったのだろうか。
…でもそれは勇者に変装しなければできないことなのか?

もしかしたら主人公がモモモ様を倒しにいくことにストーリー上の設定はないのかもしれない。
それでもあえて考察するとしたら、主人公の狙いは「ヒメ」だったというのはどうだろう。

おそらくヒメが魔王(モモモ様)に攫われたという情報は国中で有名になっているだろう。
主人公が知っていてもおかしくはない。
だからこそ主人公は、ヒメを連れ戻しにいったのではないだろうか。

穏便にいくのなら、
「本物の勇者は俺が殺しちゃったけど、ちゃんとヒメは取り戻してきたから褒美ちょうだい!」
物騒にいくのなら
「オラァ!ヒメを返して欲しければ金とヘリを用意しろジジィ!」
と、国王に迫るつもりだったのかも。



②なぜモモモ様は、主人公たちのことをドブネズミ(盗賊)と見抜いたのか

ヒメ「助けてくださいまし!勇者様!」
モモモ様「ヒメよ…こやつはゆうしゃなぞではない…」

モモモ様「ただのドブネズミじゃ!



なぜモモモ様がそれを知っている?

お墓の説明文によると、モモモ様が魔術が得意なようだ。
それによって、常に人類の国の動向を、そして勇者の動きを視ていたのだろうか。



③どぶねずキューブはどういうストーリーか

どぶねずキューブは間違いなく、逃亡エンドの後の話と考えていい。

モモモ様のほろびのまほうを前にして、逃亡という最低の選択肢を選んでしまった主人公。
ヒメは死に、仲間ちゃんは死んでしまった。

ヒメはどうでもいいが、仲間ちゃんが死んでしまったことで主人公は己の愚行を深く悔いたはずだ。

そこで、最初から知っていたのか、あるいは調べて知ったのかはわからないが、
主人公はモモモ様の蘇生術を頼ることにした。
仲間ちゃんを殺した相手に、仲間ちゃんの蘇生を頼む。
主人公は筆舌に尽くしがたい感情に襲われたであろうが、それでも仲間ちゃんの生を渇望した。

モモモ様も蘇生術を試してみたかったのだろう。
主人公に協力することにする。

主人公はモモモ様と会話し、蘇生術には人間の魂が必要だと知る。
元々殺人に躊躇などまったくなかった主人公は夜の街を駆け、役人やお店の人々を殺し続ける。
女も子供も。

魂を集めるのに必要なスキル、「たまかり」は、モモモ様から授かったのだろう。
お墓での説明に「魂を集めるニンゲンが欲しい」とあったので、そう考えていいはずだ。

そして無事、仲間ちゃんの蘇生に成功する。
しかし主人公の罪はどんどん深くなっていっており、彼を追う兵士も数を増すのであった。


…というストーリーだろう。

こんなゴミクズみたいな世界でも二人ならきっと生きていける。



④さだめブレイドの登場人物、およびストーリーはなんなのか

「さだめブレイド」は非常に謎が多い。

ピンクの魔人と、女勇者パーティ。
彼らは一体何者なのか。

重要なヒントとなるのは、やはりお墓での説明文だ。

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ドブネズミのカテゴリに入っているピンクの魔人。
神様に作られた存在であるという、勇者のパーティ。


確かにヒントにはなっているが、作中の描写だけですべてを解明するのは無理がある。
そこで、ここでは若干の妄想を交えた考察をしてみようと思う。

まずピンクの魔人について。
彼は主人公の成れの果てではないだろうか
「たまかり」という唯一無二のスキルを習得しているのが、主人公とピンクの魔人の共通点だ。

逃亡エンドのあと、主人公と仲間ちゃんの二人は、逃亡劇を続けるも、
最後には国の兵士の手によって殺されてしまった

その際に、一度取り戻した仲間ちゃんの命を再び奪われて主人公は怒り狂い、
死後にピンクの魔人と姿を変えた、といったことがあったのではないだろうか。
だからこそ、ピンクの魔人も「ドブネズミ」と同じページに存在しているのだ。

主人公=ピンクの魔人説は、おかわりキューブのラストで主人公が女勇者と対峙している点も説得力を増させている要因である。
(もっとも、後述するがおかわりキューブの世界観自体がよくわからない点が多いのだけど)



次に勇者パーティについて。
恐るべき力を持つピンクの魔人の登場に対し、神様は勇者にその討伐を命じるという形で対処しようとした。
しかし勇者には仲間がいない。
神様の力があれば、仲間を、つまりニンゲンを作ることも可能らしい。

しかし、無条件でいくらでも、というわけにはいかないらしい。
お墓のメッセージでも、「ちょうどフタリ死んでいたので」と、理由が添えられている。

おそらく神様がニンゲンを創るのに必要なものは、だと思われる。
どぶねずキューブにおいて、「たまかり」を使って入手するざんねんソウルの説明には、
「ニンゲンは魂と呼ぶ。神様はリソースと呼ぶ」
とある。
リソース、つまり資材だ。
魂とは、神様にとっては、新たなニンゲンを作るための資材なのだ。

女勇者の仲間に相応しいニンゲンを作るための魂を、神様は欲していた。
ところが、すぐに戦闘向けの(良質の?)魂が、ふたつ見つかった。

「ちょうどフタリしんでいた」ためだ。
もちろんこのタイミングで「ちょうどフタリしんだ」のは、兵士によって命を奪われた主人公と仲間ちゃん以外ありえない。
主人公はピンクの魔人へと化けたが、その体に魂はこもっておらず、抜け殻であったりするのかもしれない。

主人公の魂は、かばうが得意なディフェンダーの材料に。
仲間ちゃんの魂は、ヒールが得意なクレリックの材料に。


主人公のかばう、仲間ちゃんのヒールは、ゆうしゃキューブ本編で最重要のスキルだ。
わざわざこのふたつの技能を強調しているあたりからも、勇者の仲間にはドブネズミの魂が使われたことを匂わせる。

ピンク魔人と女勇者との戦闘の際では、クレリックはひたすらディフェンダーにヒールをかけ続ける。
それは単に、ディンフェンダーが相手の攻撃をガードしてクレリックがそれを癒すという、
RPGの基本戦略のような、ただの職業としての役割分担に過ぎないものなのかだろうか。
あるいは…。




…どうだろう。
ある程度、矛盾なく話が成り立っているとは思うのだけど。

気になるのはピンクの魔人が「ほろびのまほう」を使える点。
ほろびのまほうはモモモ様の魔法だ。
実はモモモ様に教えてもらっていたのだろうか?
それとも主人公が魔人化した時に、なんとなく使えるようになったのだろうか?

また、ピンクの魔人が勇者と全滅させるエンドと、勇者に滅ぼされるエンドの2種があるのも気になる。
ストーリー上では、ピンクの魔人は何を思ってこれらの行動をとったという扱いなのか?
ピンクの魔人の生死はプレイヤーの任せるということなのか?


やはりまだまだ謎は多い。



⑤おかわりキューブの世界観、時系列はどうなっているか

全てをクリアすることで最後に遊べるようになるおかわりキューブは、
ゆうしゃキューブ本編の2週目とでも言うべき内容だ。

変更点を今一度列挙するが、やはり少ない。

●仲間ちゃんが頭のローブを脱いでいる

●ボス戦で会話文が表示されるようになる。
 たとえば、バンディットエリアのボスとのバトルでは以下のような会話がある。
「お前だけいい思いしようったって そうはいかねえ」
「みぐるみはいで 勇者さんの隣にでも」
「埋めてやるよ!!」

逆に、モモモ様戦では会話分がなくなっており、ヒメの姿も見えない。

●本編では「かばうLV3」を習得できたポイントで、「ほろびバリア」というスキルが習得できる。
 これはモモモ様のほろびのまほうを無力化できるスキルである。

●モモモ様のHPを0にすると、普通にエンディングに入る。
ヒメエンドや仲間ちゃんエンド、逃亡エンドとは異なり、世界のどこにも兵士の姿は見られない。
しかし最後の最後で、主人公が女勇者と対峙している場面が表示されて、
And...の文字と共にタイトル画面に戻る。

Screenshot_2014-05-21-20-47-33.png



もっとも気になるのは、魔王がヒメをさらっていないという点だ。
さらに、ほろびバリアがあるため、ほろび魔法で誰も犠牲にならずに済む。
そもそも、本編では存在しなかったほろび魔法対策のバリアが、なぜこのモードでは存在しているのか。

いろいろもろもろが、本編と根本的に異なり、その具体的な理由も一切説明がない。

考察の努力を放棄するような結論になってしまうが、このおかわりキューブはIFの世界ではないだろうか。

ヒメは攫われていない。
ほろびのまほうで、誰も死なない。
指名手配も、されたりしない。
きっと勇者の鎧も、本編とは別の手段で手に入れたんだろう。

上述の考察で述べたように、ドブネズミの二人はとても不幸な人生を歩むことになる。
少なくとも、指名手配されて逃げ続けるハメになるところまでは確定と言っていいだろう。

そんな可哀想な二人のために、たとえご都合主義の塊であっても、
不幸な未来を導く要因を消し、幸せな未来に行ける要素を追加した世界、それがおかわりキューブなのではないか。

だとすれば、この世界を歓迎したいと心から思う。





さて、ゆうしゃキューブ単体としての考察は以上で終了だ。
謎はまだまだ多いが、実はそれを解く大きなヒントもまだ残っている。

それは、ゆうしゃキューブを製作したたま電企が最近公開した新作、「さだめブレイド」だ。
これはゆうしゃキューブにおける物語のひとつのタイトルと同じであり、
作品「さだめブレイド」では、ピンクの魔人がゲームのアイコンになっている
世界観がつながっているのは間違いないだろう。

さだめブレイドに関する考察も書いたので、興味があればぜひ読んで欲しい。
さだめブレイド 考察

『ゆうしゃキューブ』本編でわからなかった謎の多くが、この作品で解き明かされる。

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