もう幼ければなんでもいい

『さだめブレイド』設定・物語考察

ゆうしゃキューブ 考察記事の続きです。
2014年7月2日、【③『さだめブレイド』のシナリオを実現させるため】の項目に大量追記。




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◆さだめブレイドとは?◆

たま電企という方が作った、個人製作のゲームです。
課金要素はほぼなし(上限200円で、それも払わなくても十二分に遊べます)。

ジャンルは「デッキ構築型ハイ&ロー」。
30枚のカードによって成るデッキを構築し、そのカードを駆使しながらハイ&ローを勝ち抜き、
ラストバトルでの勝利を目指すゲームです。
カードの種類は150とかなりの数で、コレクション要素も楽しめます。

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とてもよくできている作品なので、ぜひダウンロードしてみてください。

Google Play Storeへのリンク



記事続きに、さだめブレイドのストーリーや設定に関する考察を記します。
このゲームはゆうしゃキューブの続編であり、
一見そうは見えないけれど、実はストーリーは密接に関わっています。
しかし言葉で語られていないことも多く、2作品の両方をプレイしなければストーリーはまるで分かりません。
そのため、この記事の冒頭に書いた通り、さだブレ考察をお読みになる際は、
ゆうしゃキューブ 考察記事に目を通してからのほうが好ましいかと思われます。

 
 
 



本作『さだめブレイド』は、たま電企の最新作である。
そのタイトルを見ただけでも、『ゆうしゃキューブ』プレイ経験者からは、その続編だと知ることができたはずだ。

なぜならば、『ゆうしゃキューブ』の物語はいくつかの章によって構成されているのだが、
それの最終章とでも言うべき章のタイトルが「さだめブレイド」なのだ。

作品としての『さだめブレイド』と、
『ゆうしゃキューブ』内のひとつの章である「さだめブレイド」
非常にややこしいので、この記事では後者を『ゆうしゃキューブ最終章』と表記する。



『ゆうしゃキューブ最終章』には非常に謎が多かった。
というか、謎しかなかった。

『ゆうしゃキューブ』のそれまでの物語には一切出てこなかった(ようにしか見えない)登場人物。
「ピンク髪の人ではない何者か」「ゆうしゃ」「クレリック」「ディフェンダー」の3人パーティに、
強力な力を持っているのにわざと打ち倒される。
それがこの最終章であり、それだけの物語である。
会話などは一切なく、考察をせずにプレイした場合、何が何だか全くわからないと言ってよい。

※画像は『ゆうしゃキューブ最終章』のもの。
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それでは本作品『さだめブレイド』は『ゆうしゃキューブ(特に最終章)』とどのような繋がりがあるのか?

それは、とりあえずはゲームを開始してすぐに分かることになる。

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『さだめブレイド』の主人公は、この人だ。
そう、『ゆうしゃキューブ最終章』で敵として登場した「ゆうしゃ」である。


これで世界がつながっていることはしょっぱなから判明するものの、逆に言えばそれしかわからない

このゲームの目的は30ステージからなるメインモードをクリアすることのみで、
それ以外はデッキ編集とカード購入などしかすることがない。

『ゆうしゃキューブ』と同じく、クリアするまではストーリーに関する文章は一切でない
そして『ゆうしゃキューブ』と同じく、本編をクリアしてからストーリーに関する文章が山のように流れ出す



それではこのゲームの流れと物語を、ゲーム開始時から順を追って紹介しよう。

先に書いた通り、このゲームのメインの目的は30ステージからなる1つの冒険をクリアすること。
1ステージごとにハイ&ローを行い、勝利すれば次のステージに進める。
運要素は当然高いが、手持ちのデッキ、手札を使用して様々なことを行えるので、
プレイヤーにできることも多い。
途中離脱はなく、30ステージを一気にクリアするしかない。

途中で倒れた(=死亡した)場合、それまでのステージ突破数に応じた「ざんねんソウル」が手に入る。
このざんねんソウルというアイテムは、『ゆうしゃキューブ』において重要な存在だった。
「たまかり」というスキルによって殺害した人々から奪うことができ、
ざんねんソウルを利用することでモモモ様という魔族の魔術によって、死者蘇生すら可能になる


※画像は『ゆうしゃキューブ』のもの。右上の人物がモモモ様
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このざんねんソウルというアイテムがどうしてこのような入手法で手に入るのか
そこにストーリー的なちゃんとした設定はあるのだろうか。
後に考察する。

この『さだめブレイド』ではざんねんソウルは何に使うかというと、
メインメニューから行くことができるソウル屋で、
新しいカードを入手するためのガチャチケットやお金と交換してもらえるのだ。

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ソウル屋の店主は青いローブを纏った謎の存在。
青いローブ、ざんねんソウルを使う、となると思い浮かぶのはやはりモモモ様。
この者の正体は、後ほど明らかになる。



30のステージは、いくつかのステップに分かれている。

1~6ステージは草原、敵はスライム。
7~12は雪原、敵はクレリック。
13~18は荒野、敵はアーチャー。
19~25は荒れた草原、敵はディフェンダー。
26~29は神殿、そして敵は…

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ゆうしゃのそっくりさんである。
なにやらメカメカしい。
次々と襲い掛かってくる。

これらがどういう存在なのか、それは後に明らかになる。

そして30ステージ、ついにラストバトルである。
そもそもゆうしゃの旅の目的もプレイヤーは分からないのだが、さて、ラスボスは一体誰なのか。



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謎の機械であった。
これがどういう存在なのかも、プレイヤーには現時点で知る術はない。

この機械との戦闘開始時、2人の亡霊が現れ、ゆうしゃのライフを2つ追加してくれる

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この2人の亡霊がいったいなんなのか、それは前作をプレイした者のみがその可能性に気づくことができる。
おそらくこの2人は、『ゆうしゃキューブ最終章』において、「ピンク髪の人ではない何者か」と戦った際の仲間であった、クレリックとディフェンダーである(外見も一致)。

となると、このクレリックとディフェンダーの2人は現時点では既に死亡していると思われる。
だが『ゆうしゃキューブ最終章』と『さだめブレイド』の時系列が現時点でははっきりしていないため、後に考察する。



謎の機械はライフが10もあり、10回連続でハイ&ローに勝利しないと倒せない。
ダメージを与えていくと、徐々に画面がバグっていく

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最終的に、バグは画面の半分近くを覆いつくすところまで侵食する。

激戦を超えて謎の機械の破壊に成功すると、エンディングが流れる。
その序盤の内容は、今までのステージに出てきた敵の紹介というものだ。

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どうやら、神殿で出てきたのはメカゆうしゃだったらしい。
そのまんまではあるが、結局どういう存在なのかはまだわからない。

そしてラスボスの存在は、なんと「かみさま」であったことがここで判明する

実は、「かみさま」というものが存在することは前作の時点でその描写があった
ざんねんソウル(かみさまにとってはリソース)を使って、
ゆうしゃの仲間であるクレリックとディフェンダーを生み出した存在であるというのが記されていた。
しかし、それがこのような機械であることは『さだめブレイド』にて初めて明らかになった。

ここで最大の疑問が生じる。
なぜゆうしゃは、かみさまを破壊したのか?
草原を超え、雪原を超え、荒野を越えて神殿を踏破する、そこまでしてなぜかみさまを破壊したかったのか?
やはり現時点では想像も不可能であるが、クリア後に徐々にその謎は解かれていく。



かみさままでの紹介が終わると、そこから先は画面がセピア調になる。

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ゆうしゃ→インヘリタンス→バンディットヘッド→しゅうりょうフラグ
という順番である。

画像を見る限り、ゆうしゃは神様に作られた存在なのだろうか?
インヘリタンスとは一体何か?
そして、しゅうりょうフラグの画面に映っているのは間違いなく『ゆうしゃキューブ最終章』のピンクの魔人である。
終了フラグとは何のことなのか?


謎が大量に出てきたまま、THE ENDの画面が流れる。

……しかし、画面に触らずにそのまま放置しておくと、続きが流れる。
(クリア2回目以降限定かも?)

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メモリのかいほう→エンチャント 身代わり1→さだめブレイド
という順番であるが、先ほど以上に何がなんだかわからない。

ただし「エンチャント 身代わり1」に関してはどのようなものかは分かる。
数あるカードの1枚のうち、「ディフェンダー」のカードがこの能力を有しているのだ
その効果は、ゆうしゃの死亡を1度だけ防ぐというもの。
おそらくカードではない実際のディフェンダーもこのような行動をとったのだろう。
何に対してか?
それは流れからいって「メモリのかいほう」以外にはありえない。
とはいえ、メモリのかいほうがそもそも何なのかわからない。
ゆうしゃたちを破壊するための神様の攻撃なのか?
だとすると、なぜ破壊しようとしたのか?



という流れで、ゲーム本編は終了する。
恐るべきほどにまで謎まみれだ。

しかし、クリア後ではこの謎の殆どを解明できる場所がある。
メインメニューの項目のひとつ、カードアルバムである。

カードアルバムではカードにまつわるストーリーを閲覧することができ、
クリア後にのみ入手できる「ゆうしゃ」「かみさま」などのカードにはとても重要なことが書かれているのだ

それぞれのカードのテキストを紹介しつつ、残った謎を少しずつ考察していこう。



■ディフェンダー&クレリック

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「かみさま」に作られた存在であったクレリックとディフェンダーの説明だろう。
作られた存在とはいえ、自我も感情に普通にあったようだ。
なお、この2人はゆうしゃキューブ考察で書いたように、ゆうしゃキューブの主人公とそのヒロインの魂を使って作られた存在である可能性が極めて高い。

先ほどの神様との戦闘の際に亡霊が現れている画像を再確認して欲しい。
ディフェンダーとクレリックのそれぞれの背後に更にうっすらとどぶねずみ(男)とどぶねずみ(女)が描かれているのだ。

これは非常に重要な描写である。
これにより、2人が前作主人公たちの転生体であることはほぼ間違いないと言えるようになっただろう。



■メカゆうしゃ

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神殿で登場したメカゆうしゃ。
地上ではメカゆうしゃ達の一人一人がゆうしゃと呼ばれるようだ。

このカードの説明はメカゆうしゃそのものよりも、かみさまの解説としての意味合いが大きい。
このカードからは、「かみさまは世界のバランスが崩れるような厄介なものが出現した時、(メカ)ゆうしゃを生成して差し向ける」ということを知ることができる。



■ゆうしゃ

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ゆうしゃのカードにはストーリーを理解する上で根幹となる重大なことが書かれている。
一見普通の人間のゆうしゃもメカだったらしい。
となると、神様に作られた存在は皆メカなのだろうか?

「世界を救ったあと消える定めだった」は重要な一文。
すぐ後で述べるが、「なぜ消える定めだったのか」が、「神様に反逆する」理由そのものだからだ。



■かみさま

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かみさまに関する紹介。
エンディングで登場したインスタンスという単語の意味がここで判明。
ざんねんソウルをリソースとして、ヒトを生み出す存在、それがかみさま=インスタンスなのだ。
増えすぎたら消す、減りすぎたら作る、危険な存在が現れたら全力で消す。
そういう、ヒトを全て管理している存在だ。

存在理由は分かったものの、存在そのものは謎のままである。



■まおうさま

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この人物の正式名称が発覚。
まおうさま」らしい。

非常に謎が多い人物である。
『ゆうしゃキューブ最終章』にてゆうしゃに(おそらくわざと)打ち倒され、
『さだめブレイド』のエンディングでは存在を「終了フラグ」と表現されている。

ゆうしゃキューブ考察で書いた通り、この人物は前作主人公(どぶねずみ男)である可能性が高い。
その説を後押しするような描写が本作にもあるが、後に紹介する。



■さだめブレイド

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ゆうしゃが使っていた武器。
「条件を達成すると持ち主を破壊するよう設定されている」
これが『さだめブレイド』本編のストーリーを解き明かすための最後のワードだ。

これまでの説明、描写を合わせて考えると、一本のストーリーができあがる。

まず、「かみさま」は世界に脅威をもたらす存在を知り、それを打ち倒すために「ゆうしゃ」を創造した。
言うまでもなくその存在とは、「せかいのひきがね」である「まおうさま」だ。
まおうさまは『ゆうしゃキューブ最終章』において「ほろびまほう」という究極の魔法を使用可能で、
発動すればその瞬間にゆうしゃパーティを葬るほどの威力を持つ。
また、「まおうさま」の元の姿であると思われる「ゆうしゃキューブ主人公(どぶねずみ男)」は、
言い訳のできない重犯罪者であったため、もともとかみさまに狙われていたのだ。
「まおうさま」が「かみさま」に狙われる理由は十分だ。

魔王討伐をゆうしゃに命ずるその際に渡した武器が、「さだめブレイド」である。
この武器は、「条件を達成すると持ち主を破壊する」。
その条件とはもちろん「まおうさまの撃破」であろう。
言わば、「まおうさま」とはさだめブレイドが所持者破壊機能を発動するための「しゅうりょうフラグ」なのだ。

かみさまが目論んだとおりゆうしゃはまおうさまの撃破に成功する。
そしてさだめブレイドの破壊機能が発動した。
それが「メモリのかいほう」であろう。
ゆうしゃもクレリックもディフェンダーもかみさまに作られたメカであり、
その存在はかみさまによって完全に管理されているのだろう。
「メモリのかいほう」とはそれらを無に帰させるためのプログラムのようなものだと思われる。

ただ、わざわざこんなことをしてまでゆうしゃを消したいのは謎だ。
役割を果たしたゆうしゃは不要ということなのだろうか。

しかしそこから先はかみさまの思惑通りにはいかなかった。

魔王討伐の旅で育まれた仲間の意思が、奇跡を起こした。
「メモリのかいほう」の瞬間、ディフェンダーはゆうしゃの「みがわり」になったのだ。

その瞬間、ゆうしゃの自我が目覚め、そしてかみさまへの反逆を決意する。
二人の墓を立て、かみさまの元へ向かうのだった。


…というのが、本編のエンディングで流れたストーリーの内容だ。

『さだめブレイド』は『ゆうしゃキューブ最終章』の続きとなる、ゆうしゃのかみさまへの反逆の物語だったのだ。



・・・余談だが、カードとして使えるさだめブレイドは、24ステージ目までは非常に強力なカードだが、
神殿エリアおよびラストバトルでは殆どなんの意味もないカードとなる。
かみさまの領域内に入ったことで、その力は封じられてしまうのだろうか。





さて、これで『ゆうしゃキューブ』~『さだめブレイド』のストーリーは大体解き明かすことができた。
しかし、まだまだ謎や、小ネタなどは多い。
それも紹介していこう。



■モモモさま

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やはりソウル屋の青いローブの人は、前作からのモモモ様だったらしい。
「魔法使いはみんなモモモ様の真似をする」という一文が妙に意味深というか伏線の匂いがするものの、
特に現段階では何か意味のあるメッセージではなさそうか。



■ぬいぐるみ

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モモモ様の前の住人が残していったぬいぐるみ。

何気ない一文ではあるが、実はこれ、非常に面白いメッセージである。
前の住人が一体何者なのか、気づいた人はとても少ないと思う。

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これが『さだめブレイド』で見られるモモモ様の部屋である。
確かにぬいぐるみがあるようだ。


そして、こちらの画像を見て欲しい。


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殆ど同じなのがお分かりいただけるだろう。
ぬいぐるみももちろんある。

これは『ゆうしゃキューブ』の一場面であり、その主人公とヒロインの家だ。

この2人は前作において、ある者に殺害されるという悲しい結末を迎える。
その後、モモモ様は2人の家をずっと借りているらしい。

ストーリー的にはさほど重要なことではないものの、
全体の流れを追う上でモモモ様の行動を補完してくれるのが、このぬいぐるみのテキストだ。



■エグゼキュータ

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かみさまの命じる通りに罪人を処刑する存在、それがエグゼキュータだ。
『ゆうしゃキューブ』のエンディングでは、主人公とヒロインが大量のエグゼキュータに追われている描写がある。
2人はおそらくこの存在に殺されたのだと思われる。

かみさまの作ったメカか、それともかみさまを崇拝する普通の人間か。…そもそも普通の人間などいるのか?
エグゼキュータの存在には若干の謎が残っている。

(ちなみに『ゆうしゃキューブ』考察記事では、エグゼキュータではなく国の兵士か何かかと思ってそう書いてしまった。
ただ、『ゆうしゃキューブ』にはエグゼキュータなど名前も出てこないので仕方がなかったと思う)



■れんさパージ

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れんさパージ。
この名前も実は『ゆうしゃキューブ最終章』に出ているのだが、覚えていた人は殆どいないだろう。
ゆうしゃがトドメの一撃を放つ前に出した技の名前が、この「れんさパージ」である。

『さだめブレイド』では初期デッキからこのカードが入っているものの、使用するための消費コストが非常に重い。
消費コストをまかなうためのチェインというステータスがあり、これを溜めてコストを払うのだが、
れんさパージのコスト分のチェインが溜まりきるころには30ステージ目を突破しててもおかしくない程である。

『ゆうしゃキューブ最終章』においても、ゆうしゃは戦闘が始まってからしばらくの間はれんさパージを使わない。
やはり強力である代わりに、長時間のチャージが必要という技なのだろう。


■りんねシールド

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死してなお対象を守り続ける究極の盾。
もちろんゆうしゃの仲間のディフェンダーが所持していた。

『さだめブレイド』のラストバトルの前でディフェンダーとクレリックの亡霊が現れて、
かみさまの攻撃を2回まで防いでくれたのは、このりんねシールドのおかげだったのだろう。





■まおうスライサ

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まおうさまのカマ。
魂を刈り取る力がある。
前作においてもまおうさまは魂を奪う「たまかり」のスキルを所持していたので、それを意識したテキストだろう。

重要なのは後半の文章である。

いまならこの短剣ふたつも追加してこのお値段!

前作をプレイしていなければ、なんだこれはと思うだろう。
シリアスそうな解説から一転して、意味がわからない後半の文章。

これのポイントは、短剣ふたつという部分だ。
『ゆうしゃキューブ』考察記事に書いた通り、主人公と魔王様には類似する点があり、同一人物である可能性が高い。
そしてその主人公は、ゲーム本編では短剣の二刀流というスタイルで戦うのが得意なのだ。

かなり不自然に、まおうさまのカマと、どぶねずみ(男)の双剣を繋げているテキストだ。
ここまでくると、まおうさま=どぶねずみ(男)はほぼ確定的と言えるだろう。





ここまでで大分長文になってしまった。

だが、このゲームにはまだ物語が隠されているのだ。

クリア後に、もういちどメインモードをクリアした時に、
手札にとあるカードがあると隠しエンディングを見ることができるのだ


隠しエンドは2種類。
手札にまおうさまカードがある状態でクリアすると魔王エンドが、
ゆうしゃカードがある状態でクリアするとゆうしゃエンドが見られる


それぞれの内容を紹介しよう。



■ゆうしゃエンド

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草原を歩くゆうしゃ。
なぜかモモモ様がいる



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自分の羽を切り落とすゆうしゃ。


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羽は花束へと変わる。
その時、モモモ様に異変が起こり、バグまみれになる


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モモモ様はバグに飲まれて完全に消滅する。


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ゆうしゃは仲間2人の墓に献花して、自分もバグに飲み込まれて消滅する…。




というのが、ゆうしゃエンドだ。
時系列は、かみさまを破壊したあとだろう。
自分の存在を管理していたかみさまを破壊してしまったせいで、
ゆうしゃはその存在を維持できなくなってしまったのだろう。
とても悲しい、というか酷い鬱エンドである。

気になるのはモモモ様の登場と、消滅。
モモモ様もかみさまに作られた存在だったのだろうか。

もしかすると、この世界の人間は全員かみさまによって作られた存在、なんていうのもあるかもしれない。
だとすると、世界滅亡だ。
鬱エンドどころではない。





ゆうしゃエンドは鬱要素が強すぎるものの、比較的わかりやすい。
しかし問題はこちらだ。

■まおうエンド

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まおうさま(元:どぶねずみ男)が、ゆうしゃにわざと倒されるシーン。
セピア色になっていることからもわかるとおり、過去の話、『ゆうしゃキューブ最終章』の場面だろう。


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倒れているまおうさま。


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最後の力でなんとか立ち上がり、歩き出す。


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入り口から外を覗く。


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まおうさまは魔力を開放するかのように浮かび上がり…


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外に巨大な魔方陣が出現する。


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魔方陣から巨大な柱が伸びる。


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柱が天を貫く。


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今度こそ全ての力を使い果たし、その場に倒れるまおうさま。


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死に際のまおうさまの元に現れたのは、なんと彼のパートナーであった、前作のヒロインであった。
生きる時も死ぬ時も一緒だった2人は…



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最期の最後も2人で一緒に消えていった。





これがまおうエンド。

こちらもとても悲しい終わり方ではあるが、最後の最後で、彼女が迎えに来てくれたおかげで、
まおうさまが少しでも救われたと思いたい。

さて最大の謎は、無論あの「天を貫いた柱」だ。

実は、それが何なのかはカードアルバムであっさり知ることができる。
まおうエンドを見たあと限定かもしれないが、実はこういうカードが手に入るのだ

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あの柱は天界へのゲートだという。
だが、そもそも天界が何なのかはまったく描写がないし、
まおうさまが最後の力を振り絞ってそこへ繋がるゲートを作る理由もわからない。
ここに関しては殆ど想像するしかないかもしれない。






まおうさまに関しては、気になる点がひとつある。

前述の通り、『ゆうしゃキューブ』主人公であるどぶねずみ(男)の魂は、ディフェンダーのリソースとして
用いられたはずだ。
ならば、まおうさまとは一体どのような存在なのか

これは『ゆうしゃキューブ』のころから出ていた疑問だが、まだはっきりとした答えはでていない。
まおうさまは魂の抜けた抜け殻に限りなく近い存在なのかもしれない。





それでは最後の謎の話をしよう。
『ゆうしゃキューブ最終章』に関するものだ。

この記事で何度も強調してきたとおり、『さだめブレイド』が正史だとすると、
まおうさまは無敵の「ほろびのまほう」を使えるにも関わらず、
『ゆうしゃキューブ最終章』においてゆうしゃにわざと敗北したということになる。

その理由はなにか。
回答としては以下のようなものを考えた。

①ゲームの都合。
まおうさまは全力で戦ったが、ゆうしゃはほろびのまほうを超えるくらい強かったというシナリオになっている。
(ただ、実際にプレイヤーがまおうさまを操作しているときにはほろびのまほうは使えない。ゆうしゃが死んでしまうから)

プレイヤーとしては違和感があるものの、この可能性は十分にある。


②無限に挑んでくる勇者たちを見て、生きるのが嫌になった。
「ゆうしゃ」は、かみさまがいればいくらでも創造できる存在だ。
ゲーム中では描かれていないが、『ゆうしゃキューブ最終章』の時点で、
既にまおうさまは幾百ものゆうしゃを撃退した後だったのかもしれない。
生きていてもしょうがないと思ったまおうさまは、たまたま、
『さだめブレイド』の主人公のゆうしゃに殺されることを選んだ。

無難な説だが、疑問点は最後の力を振り絞って天界ゲートを開いたこと。
まだやり残したことがあったんじゃないか、と突っ込みが入ってしまう。
それとも死の際にしか使えない魔法だったのだろうか?


③『さだめブレイド』のシナリオを実現させるため。
かなり無理があるが、ロマンがある説。
まずまおうさまは、何らかの方法で
「この世界はかみさまによって支配されていること」
「自分たちを殺したのも実質的にかみさまであること」
「ゆうしゃはかみさまに作られた存在であること」

このあたりのことを知っていた。
そもそもかみさまやエグゼキュータ、ゆうしゃの存在は、一般的に知られている可能性は高い。
上述のかみさまカードのフレーバーテキストによれば、かみさまは人々に崇められている存在だからだ。
問題はどこまで深く知れ渡っているかだが、それはこの際置いておく。

そして自分がゆうしゃに殺されることで、それ以降のシナリオを、
つまり「ゆうしゃのかみさまへの反逆の話」を成立させようとした。
まおうさまは自分たちを殺したかみさまへの復讐を、ゆうしゃに託したのだ。
まおうさまがどういう読みで、ゆうしゃが反逆を始めると思ったのかは想像できないし、都合が良すぎるとも思う。
ただ、根拠がまったくないわけではない。

まおうさまは、最後の力を使って天界へのゲートを開いた。
さて、それでは天界とはなんだろうか?

天界というと、人間よりも上のランクのものが、例えば神とか天使とか言われるような存在が住むところだと思うのが普通だろう。
仮に、この天界ゲートがかみさまのいる場所へと繋がるゲートだとしよう。
それを通るのはいったい誰か。
少なくとも、まおうさま自身ではありえない。
まさか瀕死の状態でゲートを開いた上で、自ら天界に乗り込めるとは思っていないだろう。
ならば、自分以外の誰かのために開いたゲートと考えるべきだ。

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タイトル画面にも天界ゲートがきっちりと書かれていることから、
ゲーム本編とこのゲートは密接に関わっている可能性もある。


仮にゆうしゃの反逆は期待していなかったとしても、他の誰かがかみさまのもとへいき、
かみさまを破壊してくれることを祈ってあのゲートを開いたのではないだろうか。

なお、ゲームクリア後にはタイトル画面は天界ゲートが消え、澄み渡る青い空へと変わる。
この変化は大きな意味を持っている。
天界ゲートは、『ゆうしゃキューブ最終章』のような次回作へのための伏線などではなく、
『さだめブレイド』本編においてすでにその役目を果たし終えた
ということだ。

さらに、こちらの画像を見て欲しい。

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これは30ステージのうち、メカゆうしゃが登場する神殿エリアの手前のステップだ。
よく見ると、背景に天界ゲートが描かれている。
ゆうしゃは天界ゲートを目指していたのだ。
つまり、天界ゲートはかみさまがいる場所に行くのに必要なものと考えるべきだろう。

以上のことを考えると、やはりゆうしゃは天界ゲートを利用してかみさまの下へ戻ったというのは確定的だ。

ただし、ゆうしゃよりも圧倒的に強い力を持つまおうさまが、
万全なときにゲートを開いて自力でかみさまを破壊しにいかなかったのは少々疑問だ。
やっぱり、命を捨てなければ発動できないような魔法なのかもしれない。





以上で、『ゆうしゃキューブ』および、『さだめブレイド』の物語の考察を終了する。

非常に長くなってしまったが、もしもここまで読んでくれた人がいたのであれば、
プレイ経験者には参考にして欲しいし、そうでなければ今すぐにでもこの人の作品をプレイして欲しい。
絶妙なゲーム性と、その裏に隠されたストーリー、
スマートフォンでプレイできるゲームの中でも非常によくできた面白い作品だと断言できる。

最後に、『ゆうしゃキューブ』~『さだめブレイド』の時系列をまとめる。
不確定要素もあるものの、基本的にまず間違いはないと思う。



上に行くほど時系列が古く、下に行くほど新しい。
@の先に書いてあるのは作品名で、@より前に書いてあるのは作品の章のタイトル。


『はじまりキューブ@ゆうしゃキューブ』
 どぶねずみ(男)が本来の勇者(男性)を殺害し、鎧を奪い、勇者に成り代わる。
 パートナーのどぶねずみ(女)とともに、裕福な暮らしを目指して旅を始める。



『ゆうしゃキューブ@ゆうしゃキューブ』
 どぶねずみズによる魔王退治の旅。
 しかし魔王の正体はモモモ様。
 モモモ様は本来は善良な魔族だが、人間の魔物虐殺に耐えかねて人間の国の姫を攫ったせいで、
 魔王として扱われるようになった。
 正史ルートでは、モモモ様のほろびのまほうによってどぶねずみ(女)が死亡してしまう。



『どぶねずキューブ@ゆうしゃキューブ』

 殺害されたどぶねずみ(女)を蘇生させるために、どぶねずみ(男)は殺害した張本人であるモモモ様を頼ることになった。
 モモモ様にはざんねんソウルを利用した秘術で、死者蘇生を実現することができたからだ。
 罪のない人間を虐殺しまくって魂を集めるどぶねずみ(男)。
 その甲斐あって死者蘇生に成功するものの既に重犯罪者の2人はかみさまに存在を抹消されようとしていた。
 自宅の周囲は、既にエグゼキュータに囲まれている。



『さだめブレイド@ゆうしゃキューブ』

 どぶねずみが2人とも殺害される。
 しかし、どぶねずみ(男)はなんらかの方法により、「まおうさま」となってしまう。 
 一方で、かみさまは危険なまおうさまの誕生を察知。
 有能なゆうしゃを至急作り上げ、どぶねずみズの魂を使ったディフェンダーとクレリックを創造し、
 強力な武具(さだめブレイド、りんねシールド)まで与えて、討伐を命じた。
 ゆうしゃはまおうさまの撃破に成功する
 


■ゆうしゃキューブとさだめブレイドの間で起こったできごと

 瀕死の魔王様が天界ゲートを開く(まおうさまエンド@さだめブレイド から)。
 その後、ゆうしゃが所持していた「武器:さだめブレイド」の所持者破壊機能が発動するも、
 ディフェンダーのみがわりのおかげでゆうしゃは助かり、自我が目覚め、かみさまへの反逆を決意する
 (『さだめブレイド@さだめブレイド』のエンディング から)。



『さだめブレイド@さだめブレイド』

 ゆうしゃがかみさまの撃破に成功する。
 


『ゆうしゃエンド@さだめブレイド』

 しかしかみさまによって作られた存在のゆうしゃやモモモさまも消えてしまった。

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コメント


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おおお...
これは鬱になりますねえ
続編で救いがあるのかしら?

NANASHI | URL | 2014年09月07日(Sun)22:03 [EDIT]

ちょっと辛すぎますよねこの終わり方は…。
ゆうしゃキューブの時とは違って、次回作への伏線となりそうな要素が殆どないので難しいところかもしれませんが…。

一応ゆうしゃキューブにおけるおかわりキューブという話で、まおうさまたちが幸せに暮らす?というIF展開(のはず)もあるので、そちらで満足するという手もあるかも…。

じゃけ | URL | 2014年09月08日(Mon)21:29 [EDIT]

現在公開されているさだブレは、Ver.2です。
作品の公開順としては、さだブレ1>キューブ>さだブレ2。
2になって1になかったカードが追加されて、
キューブとの繋がりが分かりやすくなりました。
鬱エンドですが、話としてはこれで完結なのかと。。。
くるぽんのバージョンアップや新作に期待。
モモモ様が生まれ変わって王女に、みたいな。。。

名無し | URL | 2014年09月21日(Sun)20:14 [EDIT]

>作品の公開順としては、さだブレ1>キューブ>さだブレ2。
ぎゃああああああ!
作品ページの更新日だけ見ててひどい勘違いをしてました・・・!
ありがとうございます!

>鬱エンドですが、話としてはこれで完結なのかと。。。
ですね・・・。
他にありえるとしたら、おかわりキューブから派生した話とか・・・でしょうか。

>モモモ様が生まれ変わって王女に、みたいな。。。
くるぽんとゆうしゃキューブやさだめブレイドとの繋がりがあったら面白そうですね~。
たださだめブレイドのカード説明で王女さんはあくまでゲスト扱いだったから微妙なところだったりしそう。

じゃけ | URL | 2014年09月22日(Mon)18:18 [EDIT]

新作で「よくわかる地球のそだてかた」っていう文明を育てていくゲーム出たけどもしかしたら、さだブレでかみさまがいなくなって世界滅亡したからまた1から作り直そうっていうゲームなのかもね

はぐRoん | URL | 2016年03月24日(Thu)05:31 [EDIT]

コメントありがとうございます!

おお、その考察面白そうですね!
ただ、あちらの世界は科学力によって滅びてしまったので、さだブレから「よくわかる地球のそだてかた」に至るまで本当にいろんなことがあったのかもしれません…。

あのゲーム、2週目で追加でアイテムが作れるようになりましたが、
追加されたアイテムが何なのかまったくメモっていなかったために考察を断念してしまいました。
また最初からやろうかな・・・。

JAKE | URL | 2016年03月24日(Thu)23:26 [EDIT]

>エンディングで登場したインスタンスという単語の~
EDに出てきたのはイン「ス」タンスではなくイン「ヘリ」タンスでは?

この2つを和訳すると インスタンス=実体、インヘリタンス=継承 どちらもプログラミング用語としても使われる。

「インスタンスとよばれる」は「ヒト」と「そうち」どちらにかかっているのか?
プログラミング用語として解釈するなら「ヒト」にかかるとする方が自然?

プログラミング用語から考えるに、インヘリタンスとはソウルを再利用して新たにヒト(インスタンス)を造ることか?
そうだとすれば、何故EDでは羽がインヘリタンスであるかのような紹介がなされているのか? インヘリタンスで産み出された存在である証、ということなのか?
羽がインヘリタンス関連ならば、雑魚敵たちもインヘリタンスで造られたのか? 彼らが羽と共に持っている天使の輪は何か?
ゆうしゃが片方だけ生やしている羽もインヘリタンス関連? 他のキャラと違って体のドット絵と一体になっている(パーツに分かれていない)ように見えるが、何か意味があるのか?
そして何故ゆうしゃは片翼なのか? それをゆうしゃエンドで切り落とすことの意味は? EDでのゆうしゃの画面(造られた直後?)では両方とも生えているようにも見えるが?
インヘリタンス画面での二人が仲間二人とすれば、なぜそのシーンでのみ雑魚敵と同じ姿なのか?

ああ、こんな時間まで何を書いているのやら…
夜更かしは翌日に響くのに…w

NANASHI | URL | 2016年07月06日(Wed)02:07 [EDIT]

熱いコメントをありがとうございます。
インヘリタンスとインスタンスは別物だったことに、ご指摘をいただけるまで一切気づいていませんでした・・・。

ほぼ全てを解明したつもりになっていましたが、考えれば考えるほど考えるべきところが出てきますね。
このゲームの想像の余地の残し方は芸術的だと思います。

自分もこの記事を書くのに数時間かかってだいぶ夜更かしをしてしまった記憶があるので気持ちはよーーーくわかりますよ!

JAKE | URL | 2016年07月08日(Fri)03:04 [EDIT]