もう幼ければなんでもいい

【スマホアプリorPCブラウザ】ADV『千里の棋譜』 感想

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『千里の棋譜』は、無料で公開されているアドベンチャーゲームです。
将棋ミステリーという異端のジャンルであり、謎解き要素もありますが飛ばせます。
PCではブラウザ版が、スマホではアプリ版が公開されており、広告・課金要素は一切ありません。

無料かつ広告なしという形でゲームを公開してくれるのは非常に嬉しいし応援したいスタンスなのですが、
それはそれとしてこのゲームを単体で評価すると・・・・・・正直、首をひねる箇所が多かったです。





純粋なノベルゲームではなく、探索要素を無理に入れてゲーム性を持たせようとしてしまったところがまず気になる点。

たとえば主人公はごく一般的な記者なのですが、とある事情により将棋連盟の建物の中を探索していました。
そこである将棋盤を見つけたのですが、そこで目を疑う展開が発生します



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は?鍵?



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えぇ…。

駒と駒の間にカギがあったようです。
どういうカギだよ…。

更に何の躊躇いもなくそのカギを使って資料室に侵入し、資料を持ち出そうとする主人公。

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犯罪の意識すらない…。そもそも確信すらない…。
これ以降、私の主人公に対する認識はただのキチガイとなりました。
カギを探し出して物語を進めるというよくある一連の流れをやりたいがために、
世界観とキャラクターが意味不明になってしまったのかもしれません。





また、テキストにも少々難アリ。

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「ものなのだ?」ってなんだよお前萌えキャラかよ。
ちなみに文脈的に「ものなのか?」と聞いているのではなく「ものなのだ。」と説明するべき流れなので、
文末が「?」になってるとその時点で違和感バリバリ。
ちゃんと読んでれば一発で気づくはずです。



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2九って…どこだよ!何もないよ!



一発でわかる誤字やミスがそのままだと、ぜんぜんテストプレイしてないんだな。
その程度の作品なんだなとわかってしまうのでこれもまたモチベが落ちる原因のひとつでした。
特に、後者は将棋の講座における話だったのでかなり混乱しました。
俺は将棋がまったくわからないので将棋の世界では2=3なのかと真剣に悩みました。
だって、このあともずっと2九って言ってるんですもの…。





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主人公「お見せしたいものがあるんですが…」
主人公「お見せしたいものがあるんですが…」
男「!?」
主人公「あるんですね」

どういう会話だよ…。
「心当たり(or見覚え)があるんですね」と言いたかったのはわかるけど普通は省略しないだろ…。
そもそもなんか最初の台詞を2回繰り返してるのもよくわからないし…。

こんな感じでノベルゲームの根幹を成すテキストが残念。
ただ、全体的には癖がなく変に凝ったりしていない読みやすい文章だったので、
もう少し見直ししてくれればと思わずにはいられませんでした。

他にも作中で出てきたのが2回目の単語を耳にした主人公が、
まるで初耳のような反応だったりすることが何回かあるなど、
やはり「最初から通してのプレイ」をほとんどしていないような印象を受けました。
些細なことのように見えて、これが発生した瞬間に「生きた人間」じゃなくて「都合のいいキャラクター」に成り下がっちゃうんですよね。





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作中の勝負を、たぶん同社が開発したほかの将棋アプリで体験できるシステムもあります。
あらゆるゲームに大事な没入感はこれ以上はない形で粉みじんに粉砕されますが、
これは斬新で面白いシステムだと思います。
ただ、よくよく考えるとそもそも普通のゲームなら対局要素だけ外部アプリで補ったりせず、
すべてが1本のゲームにまとまっていますね。
斬新だけど、必要のない斬新さでした…。





残念ながら自分には「無料にしては面白い」以上の感想は出せそうにありませんでした。
あまり使いたくない表現ですが。

このゲームには、ここがヘンだよと突っ込んでくれるテストプレイヤーが必要だったように見えました。

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